動画・オーディオファイル、MOV、MP4、M4A、M4V、MP3には、「タイトル」、「アーティスト」、「アルバム」など、さまざまな情報を記録することができます。これらは「メタデータ」と呼ばれています。メタデータにはさまざまな形式があり、ID3タグ(ID3v1およびID3v2)が一般的に知られています。ID3タグはMP3のメタデータの事実上の標準になっています。しかし、MOV、MP4、M4A、M4VではID3タグ形式はサポートされていません。代わりに、「iTunes」、「QuickTime」、「ユーザ」と呼ばれる形式が定義されています。「iTunes」、「QuickTime」は同名アプリ(iTunesは現在のMusic、TV)とは直接関係ありませんがそれぞれのアプリで主要に使用されています。
AV Metadata Editの対応メタデータフォーマット
- iTunesメタデータ
- QuickTimeメタデータ
- ユーザメタデータ
- ID3v2(バージョン2.2、2.3、2.4)バージョンの変換は不可
- ID3v1
ファイルタイプ別対応メタデータフォーマット
- MP4、M4A、M4V
iTunes、QuickTime - MOV
iTunes、QuickTime、ユーザ - MP3
ID3v2、ID3v1
アプリの対応
上記の動画・オーディオファイルは対応する複数のメタデータフォーマットを同時に記録できますが、アプリによってメタデータの表示対応に違いがあります。
以下はMOVファイルでの一部アプリの対応例です。
アプリ | iTunes | QuickTime | ユーザ |
---|---|---|---|
Music (ver. 1.4.5.36) | ◯ | 認識されない | 認識されない |
TV (ver. 1.4.5.36) | ◯ | 認識されない | 認識されない |
QuickTime Player (ver. 10.5) | ◯ (2) | ◯ (1) | ◯ (3) |
Finder (ver. 14.5) | ◯ (3) | ◯ (1) | ◯ (2) |
❊ 括弧内数字はアプリでメタデータ表示に使用されるフォーマットの優先順位。
❊ アプリのバージョンアップで変更されることがあります。
注意:
iPhoneの標準カメラで撮影した動画のメタデータはQuickTimeフォーマットに記録されています。MusicやTVに読み込ませて視聴する目的のときはiTunesフォーマットを使用してください。QuickTimeフォーマットに書き込んでもMusicやTVでは表示されません。
すでにMusicまたはTVのライブラリに追加されているファイルでは、一度ライブラリから削除して、再度ライブラリに追加しないと編集が反映されないメタデータ項目があります。
「基本項目」と「詳細項目」の2つの編集モードがあります。
- 基本項目編集モード
よく使われる項目をまとめた編集画面で、メタデータフォーマット(ID3v1を除く)の区別なく同じ項目を一括して編集できます。 - 詳細項目編集モード
メタデータフォーマットごとに定義されている項目を編集します。
AV Metadata Editを起動して目的のファイルを開いてください。
「ファイル」>「開く...」を選択し、目的のファイルを選択して「開く」をクリックします。または、目的のファイルをアプリケーションアイコンにドラッグします。
サイドバーで編集されたファイルを選択して「ファイル」>「保存」を選択します。また、編集されたすべてのファイルを保存するには「ファイル」>「すべてを保存」を選択します。
編集された項目の横には編集済みボタン が表示されます。クリックすると最後に保存されたときの状態に戻ります。
複数のファイルに一括して編集したいときはサイドバーで編集対象のファイルを選択してください。
サイドバーで連番設定する複数のファイルを選択します。「トラック」「楽章番号」「TVエピソードナンバー」項目横にボタン が表示されます。クリックすると選択されたファイルに連番設定するシートが表示されます。
ID3v2/iTunes
iTunes
ID3v2
連番設定シート
サイドバーでファイルをダブルクリック、または「表示」>「プレーヤーを表示」を選択します。
プレーヤー画面上のフレーム画像をアートワーク編集エリアにドラッグ&ドロップしてアートワークを追加できます。