「ファイル」 > 「開く」と選択し、目的のファイルを選択して「開く」をクリックします。または、目的のファイルをアプリケーションアイコンにドラッグします。
チャプタマーカーのテキストデーターはテキストトラックに書き込まれます。テキストトラックの作成は、以下の二つの方法があります。
- メニューの「マーカー」>「テキストトラックを追加」を選択。先頭にひとつだけチャプタマーカーが入ったテキストトラックが作成されます。
- メニューの「マーカー」>「マーカーを入れてテキストトラックを追加...」を選択。表示されるシートでチャプタマーカーの挿入間隔を指定してテキストトラックを作成します。
テキストトラックは言語別に複数追加することができます。
テキストトラックをチャプタマーカーとして機能させるには、テキストトラックのチャプタ項目をチェックします。
チャプタ選択方法はメニューからの選択やボタンによる選択などプレーヤーによります。 以下は選択ボタンが表示されたQuickTime Playerのコントローラーです。
テキストトラックに設定した言語によって使える文字に違いはありません。いずれの言語設定でもUnicodeで扱われている文字を入力することができます。
ムービープレーヤーによって、言語設定の違いによるチャプタの扱いはさまざまです。Apple製プレーヤーでも以下のような違いがあります。
それぞれのプレーヤーがチャプタ表示に使用するテキストトラック言語の優先順位。
- QuickTime Player バージョン 10.5 (1110.4.21)
- 「システム環境設定」>「言語と地域」>「一般」>「優先する言語」にリストされている言語
- 「言語不明」: 「優先する言語」に一致する言語がない場合
- 表示されない:「言語不明」もない場合
- ミュージック バージョン 1.2.0.273、TV バージョン 1.2.0.273
システムの言語に関係なく、ファイル内で最上部のテキストトラック。 - Apple TV tvOS 15.1.1
- システムの言語と同じ言語
- 「言語不明」: システムの言語に一致する言語がない場合
- 「言語不明」もない場合はファイル内で最上部のテキストトラック。ただし、タイトルが「チャプタ1」「チャプタ2」と表示される。
- iPhone、iPad バージョン 15.1 のミュージック、TV
チャプタの選択に対応していません。
バージョンの違いで上記と異なることがあります。
チャプタが表示されないことを避けるため、特に不特定の言語環境でファイルの試聴が想定される場合は下図のように「言語不明」のテキストトラックを追加することを推奨します。
mChapters以外で作成されたチャプタには文字コードが指定されていないものが存在します。これらをmChaptersで開くと文字化けしたり、チャプタタイトルの書き換えを行うと編集がうまくできない場合があります。このような場合は、新たにテキストトラックを作成してください。mChaptersで作成したテキストトラックは文字コードにUTF-8またはUTF-16(環境設定にて選択)が指定されます。
トラックリストにて、削除したいテキストトラックを選択し、「delete」キーを押します。テキストトラック以外は削除できません。
トラックリストにて、複製したいテキストトラックを選択して、メニューから、「編集」>「複製」を選択します。同じチャプタマーカーでタイトルを違う言語にするときなどに便利です。
- トラックリストにて、チャプタマーカーを挿入したいテキストトラックを選択します。
- 再生ヘッダーを追加する位置に移動して、ウインドウ左下の「﹢」ボタンを押すか、メニューから、「マーカー」 > 「チャプタマーカーを追加」を選択すると、表示されている時間にチャプタマーカーが追加されます。
テキストトラックが選択されていない場合、または、再生ヘッダーが既存のチャプタマーカー上にある場合、"﹢" ボタン、「チャプタマーカーを追加」メニューはグレイアウトします。
チャプタマーカーリストにて、削除したいチャプタマーカーを選択し、「delete」キー、または、ウインドウ左下の「﹣」ボタンを押します。
MOV、MP4では時間をタイムバリューとタイムスケールの2つの整数値で管理されています。タイムスケールは1秒のタイムバリューの値を表します。 それぞれのファイルには、それぞれのタイムスケールが設定されており変更することはできません。ファイルが作成されるとき映像のフレームレートや音声のサンプルレート等によって適切な値が設定されます。以下のようにタイムバリューとタイムスケールの関係で時間を表します。
(タイムバリュー)/(タイムスケール)= 秒
タイムスケールが600の動画ではタイムバリュー1200は2秒。タイムバリュー1500は2.5秒。タイムスケールが100の動画ではそれぞれ、12秒と15秒になります。
例1)タイムバリュー 2,160,000、タイムスケール 600 | ||
2,160,000 / 600 | = | 3600秒 |
= | 60分 | |
= | 01:00:00.000 | |
例2)タイムバリュー 171,488,056、タイムスケール 44100 | ||
171,488,056 / 44100 | = | 3888秒と(27256/44100)秒 |
= | 64分48秒と(27256/44100)秒 | |
= | 01:04:48.27256 |
動画のタイムスケールはウインドウ右下の動画再生時間表示で確認できます。クリックすると以下の順で表示形式が変わります。
1. タイムバリュー/タイムスケール
2. hh:mm:ss.xxx/タイムスケール
3. hh:mm:ss.xx(センチ秒)
1のタイムバリューは実際に記録されている動画の長さの数値。
2は時分秒と1秒未満(サブセカンド)をタイムスケールの値で表示。
3はサブセカンドを感覚的に分かりやすいセンチ秒で表示。
変更したいチャプタマーカーの時間、またはタイトルをダブルクリックすると変更可能になります。
サブセカンド編集はタイムスケールでおこないます。(センチ秒を使用すると詳細な編集ができないため。また、タイムスケールへの換算で誤差がでるため)
「現在の時間」表示をドラッグして、変更したいチャプタマーカーにドロップします。
または、変更したいチャプタマーカーを選択して、「マーカー」 > 「現在の再生時間にする」を選択するか、チャプタリストで変更したいチャプタ上でctrキー+クリックでコンテキストメニューを開き、「現在の再生時間にする」を選択します。
変更可能な時間幅は、前後のチャプタマーカーの開始時間の間です。
チャプタマーカー情報が、mChapters、QuickTime、Vorbis Chapter フォーマットで書かれたテキストファイルを読み込むとチャプタマーカーが設定されます。
読み込むにはテキストファイルをウインドウにドラッグ・アンド・ドロップするか、メニューから、「ファイル」>「チャプタタイトル」>「読み込む...」で目的のファイルを選択します。
すべてのフォーマットにおいて以下の条件を満たす事:
- プレーン(標準)テキストでファイル拡張子は .txt 。文字コードはUTF-8。
- 1秒未満のサブセカンドは必須。サブセカンド値は 0 ~ タイムスケール値の-1 まで。以下参照。
タイムスケール 100: 00 ~ 99
タイムスケール 600: 000 ~ 599
タイムスケール 44100: 00000 ~ 44099
- <@Start>と<@End>の間に「時間」「タイトル」の順で繰り返し記述。「時間」と「タイトル」の間に改行を入れることは可。
- タイムスケールを指定する場合は<@Start>の前に<@TimeScale:44100>のように記述。(オプション)
記述のない場合はタイムスケールは100となる。動画のタイムスケール値以外を使用すると誤差が生じる場合があります。 - <@Start>または<@TimeScale:xxx>が指定されているときはその前と、<@End>以降の文字は無効となります。コメント等記述できます。
- 時間の記述: [hh:mm:ss.xx]
前後に”[”と”]”で囲む。 - タイトルの記述:
改行と、タイトル前後の空白、タブは削除されます。
タイトルで ”[” を使用する場合、前にバックスラッシュ”\”を入れます。
例)[ABC] ⇒ \[ABC]
サンプル
<@TimeScale:44100> <@Start> [00:00:00.00000] Top of the Show [00:08:41.37891] All My Loving ・ ・ ・ [01:32:09.02390] Let It Be <@End> |
- 先頭に {QTtext} 続いて {timeScale:xxx} xxxにはタイムスケール値(必須)。
動画のタイムスケール値以外を使用すると誤差が生じる場合があります。 - 時間の記述: [hh:mm:ss.xxx]
前後に”[”と”]”で囲む。 - タイトルの記述:
時間の記述に続き改行し、タイトルの記述
サンプル
{QTtext}{timeScale:44100} [00:00:00.00000] Top of the Show [00:08:41.37891] All My Loving ・ ・ ・ [01:32:09.02390] Let It Be |
- 「時間」「タイトル」の順で繰り返し記述。「時間」と「タイトル」の間に改行を入れる。
- 時間の記述: タイムスケールは1000固定。動画のタイムスケールが1000以外のとき誤差が生じる場合があります。
CHAPTERXXX=hh:mm:ss.xxx - タイトルの記述:
CHAPTERXXXNAME=Chapter Title - CHAPTERXXX、CHAPTERXXXNAME の XXX はチャプタナンバー。
サンプル
CHAPTER001=[00:00:00.000] CHAPTER001NAME=Top of the Show CHAPTER002=[00:08:41.859] CHAPTER002NAME=All My Loving ・ ・ ・ CHAPTER029=[01:32:09.054] CHAPTER029NAME=Let It Be |
「ファイル」>「チャプタタイトル」>「書き出す...」を選択。
書き出せるフォーマットタイプ:
- リスト
- mChapters
- QuickTime
- Vorbis
カーソルをタイムバー上に置くとその時間のプレビューが表示されます。
「表示」>「タイムバープレビュー」の選択で表示・非表示を切り替え。
shiftキーを押しながらカーソルをタイムバー上に置くと、一時的に表示・非表示の設定とは逆に非表示または表示されます。
選択範囲を指定するには、「コントロール」>「選択範囲のみ再生」を選択して、イン/アウト選択マーカーをタイムバーに表示させます。イン/アウト選択マーカーをドラッグして選択を指定します。選択を微調整するときは、マーカーをクリックして選択状態にし、左右の矢印キーで調整します。
「コントロール」>「選択範囲を解除」を選択すると、イン/アウト両選択マーカーが再生ヘッダーの位置に移動し、選択範囲のない状態になります。
space または return | 再生・停止 |
command (⌘) + ↑ | ムービーの開始位置に移動 |
command (⌘) + ↓ | ムービーの終了位置に移動 |
option (⌥) + command (⌘) + ↑ | 選択範囲の先頭に移動 |
option (⌥) + command (⌘) + ↓ | 選択範囲の末尾に移動 |
← | 1フレーム戻る |
→ | 1フレーム進む |
command (⌘) + ← | 5秒戻る(デフォルト値) |
command (⌘) + → | 5秒進む(デフォルト値) |
option (⌥) + command (⌘) + ← | 30秒戻る(デフォルト値) |
option (⌥) + command (⌘) + → | 30秒進む(デフォルト値) |
option (⌥) + ← | 1秒戻る(デフォルト値) |
option (⌥) + → | 1秒進む(デフォルト値) |
control (⌃) + option (⌥) + ← | 0.5秒戻る(デフォルト値) |
control (⌃) + option (⌥) + → | 0.5秒進む(デフォルト値) |
J | 再生速度を低速に切り替える |
K | 通常再生速度 |
L | 再生速度を高速に切り替える |
M | 逆再生 |
早送り、巻き戻し時間の変更。
「コントロール」>「スキップ時間をカスタマイズ...」を選択。
それぞれ、0.5秒、1秒、3秒、5秒、10秒、15秒、20秒、30秒から選択。